本日は、
9年前にまだ乳飲み子を抱えながら
マザーズコーチ講座を受講された一人の
お母さんのお話です。
Aさんは当時、下のお子さんを
背負ったりしながら真剣に学び、
講座の内容を一つひとつ噛み締めるように
受け止めておられました。
育児と仕事と学びを3両立するのは
決して楽ではなかったはずです。
それでも、Aさんの中には
「今、この学びが必要だ」という
強い想いがあったのだと思います。
また、マザーズコーチ体験講師としては
長年活動されている姿は
存じ上げていました。
そして9年が経ち、Aさんは今、
マザーズコーチ2級講師としての道に
チャレンジされています。
今回、講師講座に参加されるAさんの姿を見て、
改めて感じたのは
「マザーズコーチの学びが、確かな形で子育てに生き続けていた」
ということです。
講座を受講した後、どのように実践してきたのかを伺うと、
彼女の言葉の端々から、それが単なる知識としての習得ではなく、
日々の子育ての中で息づいていたことが伝わってきました。
特に感動したのは、彼女がずっと実践し続けた結果、
思春期を迎えた上のお子さんとの関係が非常に良好で、
深い信頼関係が築かれていたことです。
思春期といえば、親子の距離が生まれやすい時期。
反抗期や価値観のズレから、親子のコミュニケーションが
難しくなることも少なくありません。
しかし、Aさんの話を聞いていると、
そのような一般的な「思春期の壁」は
まったく感じられませんでした。
なぜ、ここまで良好な関係を築くことができたのか?
それは、Aさんがマザーズコーチ講座で学んだことを、
日々の子育ての中で意識し続けてきたからだと思います。
子どもの気持ちをその都度受け止め、よく聞き、承認し、
そして子どもが自立できるよう問いかける。
こうした積み重ねが、確かな信頼関係を育んできたのです。
たとえば、子どもが何か悩みを打ち明けたとき、
すぐに解決策を提示するのではなく、
まず「どんな気持ちなの?」と寄り添う。
子どもが何かに挑戦しようとするとき、
「できるよ!」と励ますだけでなく、
「どうしたらできると思う?」と問いかけ、
自ら考える力を引き出す。
こうした積み重ねが、子どもの自立を促し、
親子の間に深い信頼を築く土台になったのでしょう。
私自身、Aさんの話を聞いていて、
まるで映像が浮かぶようでした。
9年前、背中に赤ちゃんを背負いながら一生懸命学んでいたAさんが、
家庭の中で実践を重ね、子どもとの関係を築き上げてきた姿。
また、周りのお役に立つ
体験講座を行ってこられたこと。
そして今、2級講師として、同じように学びたいと願う人たちに
さらに寄り添おうとしている姿。その歩みの中に、
マザーズコーチの学びがしっかりと根付いていることを感じ、
心からの感動を覚えました。
マザーズコーチの講座は単なる育児講座ではなく、
親が成長し、家族の関係をより良いものに変えて
いくための学びの場です。
Aさんのように、学びを実践し続けることで、
親子関係が変わり、子どもが自立していく過程を見守ることができる。
そんな素晴らしい変化を目の当たりにすると、
改めて「この講座を届けてきてよかった」と思わずにはいられません。
Aさんの姿は、これから学ぼうとする方々にとって、
大きな希望となるでしょう。「学んだことは無駄にならない」
「実践すれば、必ず親子関係は変わる」
彼女の存在が、その証明になっています。
これからも、多くの方にこの学びを届けていきたい。
そして、彼女のように「本当に学んでよかった」と
思える人が増えていくことを心から願っています。