こんにちは!
佐々木のり子です。
先日、女性が多い職場で管理職をされている
クライアントさんから、こんなお話を伺いました。
「どんなに仕事ができても、
周りにマウントを取る人がいると、
新人がすぐに辞めてしまうんです。
職場の雰囲気も悪くなり、結局、
異動させるか辞めてもらうしかなくなるんですよね。」
この話を聞いたとき、
ふと「マウントを取る人の心理」
について考えたくなりました。
なぜ、彼らはそのような行動を
取るのでしょうか?
そこには、表面には見えない
さまざまな心理的要因が絡んでいます。
ここでは、代表的な5つの心理的背景に
ついてお話しします。
- 自己肯定感の低さ
まず挙げられるのが、自己肯定感の低さです。
自分の価値に自信が持てない人は、
他人と自分を比べることでしか安心感を得られません。
マウントを取ることで、
自分が「他人より優れている」
と思いたいのです。
しかし、これは一時的な感覚でしかなく、
根本的な自信の欠如は解決しません。
結局、周りを傷つけ、自分自身も孤立してしまう
リスクを抱えることになります。
- 劣等感や不安
次に、内に秘めた不安や劣等感も大きな要因です。
自分が他人より劣っていると感じると、
その気持ちを隠すために相手を貶め、
優位に立とうとします。
これは、劣等感を抱えている人の
防衛反応として現れやすい行動です。
- 承認欲求
また、強い承認欲求もマウント行動を引き起こします。
「自分はこんなに素晴らしいんだ」と他人に
アピールすることで、認められたいという
気持ちを満たそうとするのです。
承認されることで自分の価値を再確認
しようとしますが、それもまた一時的な
ものに過ぎず、周囲との信頼関係は崩れてしまいます。
- コントロール欲求
他者を支配したい、もしくは優位な立場に
立つことで安心感を得たいという欲求も、
マウント行動に繋がります。
自分が他人をコントロールすることで、
「力を持っている」と感じたくなるのです。
- 競争心や完璧主義
最後に、競争心や完璧主義も挙げられます。
常に他者と自分を比較し、勝ち負けにこだわる人は、
どんな小さな場面でも優位に立ちたいと思います。
このように、
勝つことに執着するあまり、他人を下げる
ことでしか自分を肯定できなくなってしまうのです。
では、マウントを取る人の行く末は…!?
こうした行動の裏には、不安や劣等感、
承認欲求といった複雑な心理が潜んでいます。
しかし、どれだけ能力が高くても、
周囲から疎まれてしまえば、
その才能を活かす機会も減ってしまいます。
結果的に孤立し、せっかくの力を十分に
発揮できなくなるのは、
とてももったいないことですよね。
だからこそ、周囲と良い関係を築きながら
自分の価値を見つける方法を考えることが重要です。
自分の力を信じ、他者と協力することで、
より豊かな人間関係を築いていきましょう。