本日は、「地域社会の幸福(ウェルビーング)」に
ついてお話したいと思います。
自分の人生全体の幸福を考えたときに、
地域社会の幸福は最初に思い浮かぶものではありませんが、
意外なことに、
「いい人生だった」と
「素晴らしい人生だった!」
の違いを創り出しているのは、
じつは「地域社会の幸福」である可能性が高いのです。
『自分が住む地域に「お返し」をしているかどうか』
これは、人生の満足度を大きく左右する要素の一つです。
なぜかというと、人は本質的に
「つながり」を求める生き物だからです。
社会との関わりが希薄になると、孤独を感じやすくなり、
精神的な充実感も低下します。逆に、地域活動を通じて
誰かの役に立つことで、自分の存在価値を実感し、
幸福感が増していくのです。
例えば、私自身も長年、仕事や家庭のことで
忙しくしていましたが、あるとき、地域の活動に
少しずつ関わるようになりました。
最初はほんの小さなことでした。
学校のイベントで話をする、親同士の交流の場を作る
そんな小さなことです。
しかし、不思議なことに、それを続けているうちに、
日々の充実感が増していることに気づいたのです。
「ありがとう」の言葉が、自分を満たしてくれる
地域での活動を通じて、人とつながる機会が増えます。
そして、そのつながりの中で、「ありがとう」と言われる
瞬間が増えていくのです。
例えば、地域の子どもたちに読み聞かせをしたとき、
「楽しかった!」と笑顔で言ってもらえたり、
近所の高齢者のお手伝いをしたとき、
「助かったよ、ありがとう」と感謝されたりすることで、
心が温かくなります。
心理学の研究でも、**「人の役に立つ経験」**は、
幸福度を高めるとされています。
地域貢献をすることで、人生の意義を感じる
ことができるのです。
また、社会貢献は単なる「他者のため」ではなく、
自分自身にも大きなメリットをもたらします。
ある調査では、地域活動に積極的に関わる人は、
そうでない人に比べて健康状態が良く、
ストレスが少ないという結果も出ています。
「地域社会の幸福」は、自分の幸福につながる
私たちは、日々の暮らしの中で、自分の仕事や
家庭のことを最優先に考えがちです。
もちろん、それは大切なことです。
しかし、ふと振り返ったとき、
「自分は地域に何を残せたのか?」
という問いが浮かぶことはないでしょうか。
例えば、地域活動に関わることで、
自分の子どもたちにも「人と助け合う大切さ」
を伝えることができます。
親が地域貢献をしている姿を見ることで、
子どもたちは自然と「社会とつながることの大切さ」を学びます。
そして、そうした意識の広がりが、
よりよい社会を作るのではないでしょうか。
まずは小さな一歩から
地域貢献といっても、大げさなことを
する必要はありません。
例えば、
近所のイベントに顔を出してみる
学校や幼稚園のボランティアに参加する
地域の清掃活動に関わる
子育てに悩んでいる親御さんと気軽に話をする
こうした小さな行動が、
実は自分自身の幸福につながっているのです。
私自身も、今年からより積極的に地域とのつながりを
大切にしていきたいと考えています。
もし、「何か始めてみたいけれど、
何をしたらいいかわからない」と思っている方がいたら、
まずはできる範囲で小さな一歩を踏み出してみてください。
きっと、その一歩が、あなた自身の「素晴らしい人生」を
作るきっかけになるはずです。